脳梗塞の半身不随のことを知って、予防・再発防止に役立てましょう。
このカテゴリーでは、脳梗塞によって引き起こされる麻痺について、4つの種類別に症状やリハビリ方法などを解説しています。麻痺の説明を知るには、手始めに「不全麻痺」と「完全麻痺」の違いについても説明しておきましょう。
医学でいう麻痺とは、中枢神経や末梢神経にダメージを受けたことが原因となり、本来であればできることができなくなるような状態を意味します。手足の動作などに影響するのは運動麻痺で、知覚障害などは感覚麻痺に分類されます。
麻痺の程度による分類のうち、不全麻痺と呼ばれるのは、手足に思ったような力を入れられなくなったり、触覚などが著しく衰えてしまうような症状を指します。支障はあるものの、機能がまったくなくなったわけではないともいえます。一方、完全麻痺とは不随とも近いしい意味で使われ、手足を動かせなくなったり何にも感じなくなってしまう症状を指します。
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詳細ページでは脳梗塞によって引き起こされる麻痺について、以下の4種類に分けて症状やリハビリ方法などを解説しています。
左脳にダメージを受けたことが原因となって、体の右側に麻痺症状が表れるケース。左脳はコミュニケーション能力に関連する機能を司っていることもあって、そこに障害が起きた場合、代表的な後遺症として失語症が挙げられます。
右脳にダメージを受けたことが原因となって、体の左側に麻痺症状が表れるケース。右脳は空間認識や直感力などを司っていることもあって、そこに障害が起きた場合、代表的な後遺症として半側空間無視や身体失認などが挙げられます。
上で触れた右片麻痺や左片麻痺では身体のいずれか半分の動作に障害が出るケースが多いのですが、それに伴って痙縮(けいしゅく)という後遺症にも注意が必要です。筋肉が著しく緊張した状態となり、手足が思うように動かせなかったり、不自然な状態で固まってしまうといったことが起きます。
身体的な麻痺の他にも、言語障害や意識障害、高次脳機能障害といった脳梗塞の後遺症について概要と症状、リハビリ方法をまとめてみました。